hachimitu blog

とあるWebディレクターのブログ

はてな Rimo終了にみる属人化したプログラムの恐怖

動画サービス「Rimo」終了予定について - はてラボの日記 - 機能変更、お知らせなど はてなの動画サービス「Rimo」が8月末で終了--「当初の役割を果たした」:ニュース - CNET Japan 10年後の8月にも僕らはあのサイトを覚えているだろうか?悲しくも閉鎖・終了しちゃうウェブサービスを集めてみたよ2008夏のおわり 公式に出ていた以下の理由。
Rimoは現在専任の開発担当者が不在のため、不具合修正や機能開発などを迅速に行う事が難しい状態となっており
個人的には「そうそう、そうだよねぇ」と変に共感してたんですが、はてぶコメントの反応なんかみてると、
Rimo終了。サービスの属人性が強すぎる感じも。
担当者レベルの知識を会社レベルに引き上げることができなかった例。っていうか、こんなことを理由にしちゃうのは会社として恥ずかしいことなので、他人にいいたくない本当の理由があるんだろうなと邪推。
開発者がいない云々は方便でしょ。
引き継ぎのできない会社
はてなには引継ぎがないんだね。いい会社だ。
このレベルのサービスを引き継げないのは技術の会社としてヤヴァいと思うんだけど...
なんて意見があって、「あー、Web開発の現場の実態は意外に知られてないんだな」とちょっと逆に新鮮でした。 この手の話、この業界じゃよくある話だと個人的には思ってたんですが。 まず、「Rimo」というサービスですが、YouTubeAPIActionScriptでゴニョゴニョやってるんだと思うんですが、かなり力技でゴニョゴニョ(という言い方をよくしません?)やってたんだと思います。 Webサービスの試験的、ラボ的なものによくありがちですが、「とりあえず作ってみる」のノリで、スピード重視で開発しちゃうと、メンテ性とか拡張性とか、あんまり気にしないで作ってしまうので、作った人しか触れない代物が出来上がりがちです。 また、受託のシステムと違って、「結局は作ってリリースしてみなきゃ人集まるかわからん」というのも要因として大きいです。「当たったら、ちゃんと作り直すか」という感覚でリリースされるプロダクトの多い事。 なぜかというと、
  • メンテ性
  • 拡張性
まで考えて、すごい開発期間かけて作って、流行らなかった方がリスクが高いから。 「ローリスク」から始めるというは、どこも一緒なんじゃないでしょうかねぇ。 プログラムが俗人化しないように、色々努力するのは「流行ってから」という。 また、Flashだったというのも大きいと思います。 ActionScriptといっても、リリース当時の2007年2月とかだと、今あるようなFlex環境もあんま整備されてなくて、Flaファイルベースの開発なんじゃないでしょうか。 そうだとすると、タイムラインのあっちゃこっちゃにスクリプトが仕込んであって、Flaファイルがカオス状態というのは、非常によくある話です。 ※どんなに優秀な「Flash使い」であっても、他人のFlaファイルは解読不能という話はこの業界の定説(?)だと個人的に思っています。 ※Flex開発環境が充実してきたおかげで、これからはだんだんとソースの共有作業が楽にはなると思いますが。 というか、まだまだActionScriptバリバリ書けるエンジニアなんて、そうはいないですよねぇ。Flashプロダクトのソースの共有&引き継ぎというのは、どこの会社も頭抱えているんじゃないでしょうか。 「引き継ぎ」と簡単にいっても、「引き継ぐ人間」(だいたい辞める人)と「引き継げる人間」の両方に「スキル&時間的」な余裕があって、始めてなんとかできるものだと思いますし。
うーん、開発者(もしくは担当)不在は結果であって、終了の原因は結局ビジネスにならなかったからということではないの?
まぁ、最終的にはそういうことになるんだと思いますが。 ただ、「開発者/担当不在」でも、そこそこのメンテで動いてさえいれば機能追加なしに放っておいてもよかったはずです。動画のストリーミング費用がかかっているわけでもなし。 「そこそこのメンテ」で「放っておく」にも、相当コスト(人的に)が高いという判断なんでしょうね。