hachimitu blog

とあるWebディレクターのブログ

Alexaを信用している日本人がいまだにいるのに驚きだ。

※→反響が大きかったので補足のエントリー書きました。 最近ちょっと話題になっている「ニコニコ動画のアクセス激減話」。 MAD削除宣言とかあったんで、現象として起こりえる話かとも思うんだけど、 根拠としているのがAlexaの数字というのは、個人的には大問題のような気がする。
Alexa(アレクサ)の統計を見てみると確かに5月下旬辺りからアクセス数が 減っているようである。昨年は右肩上がりに伸びていた『ニコニコ動画』の アクセス数もここに来て急にストップ。むしろ右肩下がりとなってしまっている。
そもそもAlexaの仕組みは、ご存知だとは思うが「Alexaツールバー」をインストールしたユーザーの閲覧履歴を集計した結果が基本である。(それ以外にも、収集経路はあるようではあるが) さて、考えてみて欲しい。
  • あなたはAlexaツールバーをインストールしていますか?
  • もしくは、Alexaツールバーをインストールしている人を何人知っていますか?
おそらく大多数の日本人が、インストールなんてしてないし、インストールしている人に出会うこともないはずである。
笑い話だが、実体験として、僕の前職の会社の写真SNSの話。 最初、そのサイトは結構なPVがあったのにも関わらず、Alexaのデータが非常に低かった。 そこで、社長が一計を案じて、友人のそのサイトのユーザー達に「Alexaツールバー」をインストールするようにお願いしたのである。 するとどうだろう。そのサイトのAlexaのデータが激増したのである。 もちろん、インストールした人間は10人とかその程度の数だ。たった10人やそこらのユーザーのデータによって、大変動をおこすほどのサンプル数しか日本のサイトにはないのである。 そんなデータが信用できるだろうか? 余談だが、その大幅増したデータを根拠に、そのサイトが「他の日本のサイトに比べてどれだけシェアがあるか」という資料の根拠に使われたのは、いうまでもない。おかげで、かなり提案資料としては箔がついた(笑) そういう資料作成のために、「Alexaツールバー」をインストールして、自分のサイトのAlexaデータを上げている人は結構いるはずだ。ただし、もちろんインターネット業界関係者に限られるが。
また、サイボウズラボの秋元さんは、たびたびAlexaランクの信用性について、注意を提起している。
「Alexa自体が信用できない」とまではいわない。「Alexaツールバー」のインストール数が多い北米のサイトの比較根拠としては、現実とそれほど乖離していないはずだ。 友人のリネンの社長の万願寺さんなんかは、北米向けにサービスを準備しているだけあって、Alexaを非常に参考にしているらしいが、かなり納得できるデータ精度らしい。
まとめるが、「日本のサイトデータを検証するのにAlexaは意味がない」。 日本のサイトデータ(視聴率)を検証するなら、ちゃんと日本の各社が視聴率データを提供している。 むろん有料であるし、かなりの金額を取られるが、インターネット業界の人間で真剣に分析をするなら、ちゃんとこういう精度の高いデータを使うべきだ。 無料だからといって、Alexaのような精度の低いデータを根拠とするような人間はプロではない。