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hachimitu blog

とあるWebディレクターのブログ

「コクリコ坂から」感想(激しくネタばれ)ボーイミーツガール最高

ようやく「コクリコ坂から」観てきました。公開からもう2ヶ月以上たっているので、激しくネタバレ気味で感想を。 「コクリコ坂から」のあらすじを端的に言ってしまうと、「お父さん死んじゃって、お母さんもアメリカ行っちゃったけど、家事も勉強も頑張ってるあたし。お父さん大好きだから毎朝船乗りだったお父さんに旗で信号送ってるんだけど、それに返事してくれてるステキな男の子と運命的な出会いをしたら、実はその男の子はお父さんの隠し子(キャー♪)で、実はあたし達血のつながった兄弟だった、どうしよう!でも実は兄弟じゃなくて、最後にはハッピーエンド!!」という思春期の女子の妄想大爆走な映画です。 だが、それがいい!! ボーイミーツガール最高(正確にはガールミーツボーイなんだけども)。個人的には、もののけ姫以降のジブリ作品で一番好き。随所に過去の宮崎アニメでみたようなシーンが出てくるのもちょっとずるいですが、心地よいです(終盤の坂をオート三輪で駆け下りるシーンが、「魔女の宅急便」のキキとトンボが自転車で走るシーンを彷彿とさせるとか)。 押井監督が「コクリコ坂から」について「フェチ成分が足りない」と言ってたみたいですが アニメ監督:押井守が『コクリコ坂から』に苦言 「親父みたいなフェチ成分が足りない」
「フェティッシュな部分がないのも弱点。人間関係やその描写がすべてサラっとしてる。おやじさんとは正反対(笑)。そういうのもこれからの課題だろうね」
確かに、お父さんである宮崎駿みたいな「ロリコン成分」には欠けますが、冒頭でも書いたように少女漫画的なフェチ成分なら十分にあると感じました。そういう意味では確かに「ロリコン宮崎駿とは正反対かもしれません。 とはいえ脚本がそのロリコン親父なので、どこまで吾郎メンバー監督が「コクリコ坂から」にコミットできてるのかわかりませんが、ボーイミーツガールモノ好き、少女漫画好きならかなりはまれる映画なんではないかと。 冒頭で述べた少女漫画的妄想大爆発な設定にリアリティーを持たせるために、時代を60年代に設定したのも非常に良かったですね。まぁ、たぶん60年代を描きたかったのはあきらかに吾郎メンバー監督じゃなくて、ロリコン親父と鈴木Pだったとは思いますが、恋愛ものとしてじゃなく、「ぼくらの七日間戦争」的な学園ものとしても「コクリコ坂から」は爽快感ある仕上がりになっていると思います。作中の文化部部室塔「カルチェラタン」の解体をめぐる騒動は、完全に学生運動に対するロリコン親父と鈴木Pのアンチテーゼ(暴力的解決ではなく、ある意味大人としての政治戦略を用いた平和的解決)ですし。 ジブリロリコン親父サポートによる、若手監督起用プロジェクトとしては、前作の「借りぐらしのアリエッティ」よりも更に「コクリコ坂から」は洗練された気がします。「借りぐらしのアリエッティ」はロリコン親父が多少遠慮してた感がありますが、今回は前回下手こいている吾郎メンバー監督なので、かなり介入した感もありますし、監督ではない分ロリコン成分やうっとおしいメッセージ性が緩和されているので、「死の翼アルバトロス」や「カリオストロ」の頃の「きれいな宮崎駿」作品が好きな人なら楽しめるんじゃないでしょうか。 というわけで、散々ネタバレ書いてきたので、まだ観てない人には大変申し訳ない内容になっておりますが、ゲド戦記のトラウマがあって、まだ観に行ってない方は「コクリコ坂から」ぜひ観に行くことをおすすめします(笑)。