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とあるWebディレクターのブログ

慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)サイトがひどいという件

ちょっと話題になっていますが、思うところがあったので。 SFCのサイトリニューアルの件について | Fumihiro Kato / 加藤 文彦 Geekなぺーじ : これはひどい 慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のリニューアルWeb
昨日、私の母校である慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のWebサイトがリニューアルされていました。 しかし、残念ながら私のまわりでは非常に評判が悪いです。
SFCの以前のサイトは、以下にあるようにIMJが作ったものでした。 IMJ | Webインテグレーション | ケーススタディ | Case 2 SFC 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス
SFCはW3Cのホスト機関でインターネット関連の教育に力を注いでいますが、そのWebサイトは、 W3C標準仕様に準拠していない。 デザインや文書の体裁や情報構造が統一されていなく使いにくい。 HTMLを手動でアップしているため、情報の更新頻度が低い(3日に1回程度の更新)。 という問題点を抱えていました。そこで、そのような問題点を解決するため、リニューアルに際してXMLをベースにしたCMSを開発し、導入することをご提案しました。
サイトのオープンは2004年06月01日。 W3C仕様への準拠。コンテンツをXMLで定義し、CMSで管理を行う「慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス」サイト リニューアルオープン この当時のSFCサイトを手がけられたWebディレクターの方は、僕が勝手に「師匠」と慕っている凄腕ディレクターの方で、以前わずかばかりお話をおうかがいしたときに、2004年当時に「Web標準」をコンセプトにサイトを作ることの難しさ(まだまだブラウザのCSS実装は乏しいものでした)と、それをやりとげる情熱にただ感銘を受けたことを良くおぼえています。 その方も述べてらっしゃいましたが、「W3Cのホスト機関たるSFCのサイトが、Web標準を標榜せずにどうする!」という明確なビジョンで確立された素晴らしいサイトでした。 それと比べてしまうと、確かに今回リニューアルされたサイトについては、僕個人として非常に残念に思えてしまいます。
ただ、「前が良かったから」と言って変化を嫌うのは良い事ではないのであまりこの点は強調したくないところでもあります。 でも完成度が高い部分もある Flashの作りこみやデザインという面で考えると完成度は高いと思われます。
確かにそのような点も見受けられますね。 このリニューアルサイトは基本的にフルFlashで作られているようですが、以下のように同一Flash内での画面遷移に関しても「#」を使うことでユニークなURLになるように仕込んであります。 http://www.sfc.keio.ac.jp/#/students_soukan/index.html これは地図ガキでも使ったテクニックで、swf内で画面が遷移した場合に、JavascriptでURLの文字列を都度置換することで、擬似的に画面毎に固有のURLを持たせることができます。 これの利点は、同一swf内の各画面にパーマリンクを設定できることもそうですが、画面遷移した後にブラウザバックの機能で前の画面に戻ることが可能になることです。 フルFlashコンテンツのユーザービリティの問題点は、画面が変わってもURLがそのままのため、ブラウザバックで前の画面に戻れない(というかめっちゃ戻ってしまう)点も大きいため、これはFlashコンテンツとしては、ユーザビリティにかなり配慮しているのかもしれません。 ただ、当然のことながらベースとなっているHTMLは単一であるために、どの画面(URL)でもベースとなるHTMLソースが一緒になってしまい、ベーステンプレートに動的なパラメータなどを仕込んでいない限り、SEO的に不利にはなってしまいますが。 とはいえ、工夫してはいるとはいえ、「W3Cのホスト期間たるSFC」というコンセプトは感じられなくなってしまったのは正直なところ。 今回の制作担当がどの会社なのかは分からないですが、会社がどこであれ、発注元のSFCが以前のサイトのコンセプトを多少でも残してくれていればと、繰り返しになりますがちょっと残念。