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とあるWebディレクターのブログ

ネイティブアプリとウェブアプリ(Webアプリ)のメリット・デメリットまとめ

前回の記事(マピオンで、ネイティブアプリよりWebアプリを優先した理由)が割と好評だったので(ECナビの宇佐見社長 @usaponTwitterで言及していただいたことが大きいですがw多謝。)続き的な話です。 技術的/エンジニア視点でのWebアプリかネイティブアプリかみたいな考えはマピオンのエンジニアの子がそのうちマピオンラボで書くと思うので、今回はビジネス的な側面も含めて。 ちょうどTechWaveの湯川さんもこんなエントリを。 AmazonがウェブアプリでAppleへの支払い回避 その使い勝手は?【湯川】 結構エンジニアの人たちの間では「Webアプリ(WebViewによる実装)は逃げじゃね?」みたいな意見をたまに聞きます。確かにiPhone(iOS)もAndroidもいっぺんに対応できるし、JAVAとかObjective-Cでなく、普段使っているWebの技術(特にクライアント側)で作れてしまうので、ハードルは低いような気はします(最近はネイティブアプリも簡単にTitanium Mobileとかで作れるみたいですが)。デバイス自体のAPIにアクセスできるのはネイティブアプリの特権なので(カメラとか電子コンパスとかマイクとかスピーカーとか)、ネイティブアプリの方が、Webアプリより技術的制約が少ないのも事実です。 マピオンのようなサービスでいうと、ウェブアプリだと地図回転しないわ、電子コンパス使えないわ、音声ナビできないわで、かなり制約を肌で感じます。(ならWebアプリで出すなよ、おいおいw)。 逆に、湯川さんが上記記事内で言及しているように、
AppleのAppStoreの「売り上げの3割をAppStore利用料としてAppleに納める」「ECサイトへのリンク禁止」などのルールを回避するのが目的とみられる。
App StoreAndroid Marketといった公式マーケットの手数料、販売額のピンハネや、禁止事項から解放されるといった利点がウェブアプリにはあります。 その他、ウェブアプリとネイティブアプリのそれぞれのメリット/デメリットを僕なりにまとめてみると。

Webアプリ

  • 慣れたWebの技術で作れる
  • HTML5やCSS3などの技術でリッチな表現も可能(これはブラウザがWebKitベースだからという点ですが※iOSAndroidに限っては)
  • 公式マーケットのピンハネ、制約を回避できる
  • 公式マーケットの審査を必要としない(Android Marketは現状かなりゆるいですが)
  • 既存のPCサイトからリダイレクトすることで既存流入、SEOを転化できる
  • 対応しているネットワーク広告が多い(Yahoo!のインタレストマッチとかまだネイティブアプリでは使えない)
  • PC向けのネットワーク広告だと単価が高いw(PCサイト広告の在庫があるので)
  • 最終的にネイティブアプリへの導線としも機能できる
  • デバイス(OS)に依存する機能は使えない(カメラ/写真アップロード/電子コンパスなど)
  • 全部ウェブから要素を取得しなければいけないので、動作が重くなりがち。
  • マーケットに依存しない分、別の決済手段を用意する必要がある
  • アップルとかキャリアの宣伝は期待できない
  • ネイティブアプリみたいに簡単にホーム画面に置けないので(置けるけど)、再訪頻度は低い(常連さんになってはもらいづらい)
  • サイト/サービス間の連携がしやすい(リンク張るだけだしw)

ネイティブアプリ

  • デバイスのAPIにアクセス可能(カメラ/写真アップロード/電子コンパスなど)なので機能の制約が少ない
  • 更新されにくい要素はローカルに置けるので、動作が速い、キビキビ
  • 良いアプリを作れればメディアへの露出もされやすい(アプリ紹介番組とかあるし)
  • 公式マーケットとかキャリアが宣伝してくれやすい
  • 独自に決済手段を用意する手間がない
  • iOSAndroidなど各OS向けにそれぞれ作る必要がある
  • 審査が厳しい、長い(とくにアップル)
  • iAdとかAdMobのようなスマフォ専用広告はまだ単価安くね?
  • 手数料と売り上げのピンハネ率高くね?
  • 限られたマーケットの中での露出の奪い合いなので、競争激しい
  • 簡単にホーム画面に置いてもらえるので、再訪頻度が高い(リピーターになりやすい)
  • インテントはあるけど、アプリ/サービス間の連携はしづらい
と、色々つらつら上げてみましたが、こんなんもあるよーというのがあればご連絡ください。追加します。 でも、こういう議論は過去PCの世界でもありましたよね。僕自身2005年とかRSSリーダーはgooのローカル型のRSSリーダー(終了しちゃったけど)使ってたんですが(当時Web型のRSSリーダーもあったけど、なんかgooのが動作が速くてよかった)、その後はてなのWeb型のRSSリーダーに乗り換えて(これも終了してしまった。。。)、現在は高速で有名なLivedoor Reader使ってます。 まとめ的には使いやすければどっちでもという感じですかね(おいおい)。 でも、スマートフォンに関しては、ハンディデバイスなのでWebアプリの技術が進んで操作性が改善されても、カメラや電子コンパスといったデバイスに依存するAPIについてはセキュリティの問題上、ウェブアプリには解放されないような気がします。(Geolocation APIみたいにHTML5上で標準化されないかしら?) その点、ネイティブアプリの優位性は引き続き継続され、PC以上に並走期間が続くんではないでしょうか。Adobe AirのようにWebの技術を使って、さらにOSの互換性も簡単に両立できるような仕組みがそのうち出てくるかもしれませんしね。そうすると、ウェブアプリとネイティブアプリのいいとこ取りができてハッピーなのかも(でも、AppleGoogleがそれ許さなそうなw特にアップルww)。