hachimitu blog

とあるWebディレクターのブログ

Webサービスに必要なのは理念である OpenTrace

またまた続きです。関連エントリ。 TechCrunch Japaneseからインタビュー記事が出ました。 TechCrunch50日本勢の活躍(1)OpenTrace
この選手宣誓のように手を挙げている人は、日本からのデモ第1号「OpenTrace」の万願寺裕史さん、左は萩原さん(US留学中、左)。セッション3の持ち時間8分を無事こなし、会場からはひときわ高い拍手をもって迎えられた。日本語版スタッフ一同、感無量である。
個人的にも、彼らのこれまでの苦労(&苦悩)を知ってるだけに、感無量です。 また、TechCrunch50で彼らリネンと同じく、明日「iPhoneで動作する現実→仮想のビジュアルインターフェイス『セカイカメラ』」の発表を控える、頓知の尊仁さんからも、OpenTraceの感想があがっています。 "理念"は最高の競争力なのかも知れない【TechCrunch50】
リネン(理念?)に最大限の賛辞を贈りたいと思います。なぜならTechCrunch50はもしかすると成功のジレンマに陥っているのかも知れないと感じたからです。会場で発表されるサービスがことごとくWeb2.0のマイナーバージョンアップに留まっているような印象を覚えるのです。だからこそ彼らのチャレンジには価値があると思います。
正しくその通りだと思いますし、翌日に発表を控えかつ今回わずか3社の日本企業のなかで、とかく比較されがちな立場として、これだけの賛辞を送る事ができるのは、本当にすごいことだと思います。尊仁さんの明日の発表が、素晴らしいものになりますことを願ってやみません。
今日の発表をみて感じたのは、Webサービスにとっての「理念」がいかに大事であるか。単純にコンセプトというレベルでなく、「なぜこのWebサービスが必要なのか?」という問いに対する明確な回答を持つことの重要性です。 もともとOpenTraceはリネン社のプロダクトというわけではなく、リネンのクリエイター、島地広哲さんの個人プロジェクトとして2006年にIPA未踏ソフトウェア創造事業として採択された事業です。
そして、島地さんがOpenTraceを構想した理由は、「子供達にとって、現在の生産物は全く与えられる代物ではない」という想いからだと聞いています。(間違ってたら、島地さんツッコミを) そういう意味で、OpenTraceは島地広哲という人間の「理念」が色濃く反映されたプロダクトといえます。
昨今のWebサービスは、とかくビジネスモデルや市場規模、競合への優位性などの観点からマーケット・インで考えられがちです。業界の市場規模もどんどん大きくなっていくなかで、その傾向は今後益々強くなっていくでしょう。 ただ、では「何故そのサービスが必要か?」という問いに対して、ビジネス以外の視点で明確に答えられるサービスが、一体いくつあるのでしょう。 そして、明確な「理念」の存在しないサービスが、結果として市場価値以上の価値を世界にもたらすことができるのでしょうか。
島地さん自身「思想のないプログラムは哀しい」という話をされていたことがあります。(これまた間違ってたら、島地さんツッコミを) OpenTraceを通じて、「Webサービスを創造することの意味」を再認識させられたような気がします。 僕も頑張ろう。